よくある質問

2016.10.31更新

●デング熱とは?
デング熱は東南アジアや中南米で流行するウイルス感染症で、世界中で年間1億人程度の患者が発生していると考えられています。こうした流行地域で日本からの渡航者がデング熱に感染するケースも少なくなく、帰国後に国内で発症する患者数は年間200人以上と増加傾向にあります。このため日本国内においても感染が拡大する可能性はあります。

デング熱はデングウイルス感染によるウイルス感染症です。飛沫感染などヒトからヒトへの感染はせず、患者を吸血した蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ)に刺されることによって感染します。ネッタイシマカは国内での生息は確認されていませんが、ヒトスジシマカは国内に生息しています(ヒトスジシマカのデングウイルス増殖力はネッタイシマカほどには高くありません)。デングウイルスに感染して、デング熱を発症する可能性は10〜50%程度と考えられています。

●デング熱の症状
3〜7日間の潜伏期の後に発熱、頭痛、関節痛、嘔気、嘔吐などの症状が認められます。発熱後3〜4日程度で発疹が認められる場合があります。多くの患者は発熱後2〜7日で解熱して治癒します。デング熱に特徴的に症状はありません。

時に重症型デングを発症します。これはデング熱患者が解熱する時期に突然発症します。重度の出血傾向、時にショックを呈し死に至る場合もあります。重症型デングを発症する割合はデング熱患者の1〜5%程度と考えられています。

●治療と予防
他のウイルス感染と同様にデング熱に有効な治療法はありません。対症療法が中心となります。重症型デングを発症した場合には適切な治療を行うことによって致死率を1%未満に下げることができます。

デング熱にワクチンは存在しません。ヒトからヒトへの感染を起こしませんから急激な感染の拡大はありませんが、デング熱患者を吸血した蚊に刺されると感染する可能性がありますから、防虫剤の使用、長袖などを着て皮膚の露出を防ぐ、などが予防法になります。

投稿者: ぽっけキッズクリニック