よくある質問

2016.10.31更新

抗生剤は細菌を殺すための薬です。実は子供の発熱の約8割はウイルス感染など細菌以外の原因によるものです。これらには抗生剤はまったく無効なばかりか、時には下痢をしてしまったりと不利益がある場合があります。その割には病院に行くと抗生剤がよく処方されると思いませんか? それにはいくつかの理由があります。

・確かに多くはウイルス感染なのですが、初診の段階ではウイルス感染と細菌感染を完全に区別できないから抗生剤を処方します。
・ウイルス感染でも長引くと細菌の混合感染が起きてしまう場合があるからです。
・抗生剤を処方しないとお母さんが不安になってしまうので処方します。

確かに最初の2つの理由には抗生剤を処方する根拠がありそうです。でも3つ目の理由はどうでしょうか? これまで十分な説明を怠ってきた私たち医師にも責任があります。

日本は世界の中でも非常に多量の抗生剤を消費する国です。結果、抗生剤の効かない細菌(耐性菌)が増えて、病気の治療が難しくなっているという現状があります。ご家族と私たちが一生懸命お話しして本当に必要な薬だけを選択してゆく必要がありそうですね。

最後に一つお願いです。仮に自宅に残った抗生剤があったとしてもご家族の判断でそれをお子さんに使用しないでください。一言で抗生剤といってもその中には多くの種類があります。私たちはそれを病状によって使い分けますが、診察前に抗生剤が投与されてしまうと病気の診断が難しくなってしまう場合があるのです。

投稿者: ぽっけキッズクリニック