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スギ花粉症、ダニアレルギーの治療

舌下免疫療法について
当院ではスギ花粉症とダニアレルギーにおける舌下免疫療法を行っています。
平成30年から小児も治療を行うことができるようになりました。抗アレルギー剤を使用しても症状の改善が乏しい、抗アレルギー剤は眠気が出てしまい使用できない方はご検討いただけるとよろしいかと思います。

スギ花粉症とは
花粉症とは、植物の花粉が原因となって、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどのアレルギー症状をおこす病気です。花粉症のうちでスギ花粉が原因(アレルゲン)となるものを、スギ花粉症といいます。スギの花粉はおもに毎年2月から4月に飛散しますからこの時期に症状を認めます。日本人のうち20〜30%がスギ花粉症に罹患していると考えられます。

ダニアレルギーとは
一方、症状が通年性に認められる場合はダニアレルギーかもしれません。この様な通年性のアレルギー性鼻炎の主な原因はダニやカビ、ペットの毛などです。日本人の4人に1人は通年性アレルギー性鼻炎だと言われています。

スギ花粉症、ダニアレルギーの診断
スギ花粉症の場合は毎年春に症状を認めます。ダニアレルギーの場合には一年を通じて症状を認めます。この様なアレルギー性鼻炎の検査としては、血清抗体検査、皮膚テスト、鼻汁検査などがあります。これらの検査と問診を組み合わせて診断します。
小児の場合、ウイルス感染や副鼻腔炎(蓄膿症)でも類似の症状を認める場合があり、鑑別が必要です。

アレルギー性鼻炎の舌下免疫療法
スギ花粉症の舌下免疫療法はスギ花粉の抗原を含む治療薬を舌の下に投与します。同様に、ダニアレルギーの場合はダニの抗原を含む治療薬を用います。毎日治療薬を使用することで症状を緩和することができます。約8割の人に効果があると言われ、そのうち2〜3割の人はまったく症状を認めなくなります。治療を継続(2〜3年間)することでスギやダニアレルゲンに対する慣れが生じ、治療をやめても効果が長期間持続します。

舌下免疫療法の副作用
口の中の脹れ、口や喉のかゆみなどが主な副作用です。これらの副作用は一過性で投与を継続していると徐々に認められなくなります。
稀にアナフィラキシーショックの可能性があります。このようなケースは投与量を間違えたり、長期間休薬した後に急に治療を再開した際がほとんどです。治療薬の使い方に関しては主治医より十分に説明を受けてください。