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抗生物質の使用に関して

抗生物質の使用に関して

子供の風邪の約9割はウイルス感染症です。抗生物質は細菌を殺す薬ですから発熱や咳、嘔吐、下痢といったウイルス感染に伴う症状に抗生物質を投与しても効果はありません。かえって下痢がひどくなったり症状を増悪させる場合もあります。当院では症状や検査所見から細菌感染症が疑われる場合以外、抗生物質は処方しません。

大切なことはしっかりと体を休めること

熱のある時は身体を温めるの?冷やすの?と、よく聞かれます。一般的にお子さんの顔が青ざめて手足が冷たくなっているような時にはこれから熱が高くなっていく時です。布団を少し厚くしたりして、身体を温めてあげてください。逆に顔がほてって首筋などにうっすら汗をかいているようなときには氷枕などで積極的にクーリングしてあげましょう。脇や首を冷やしてあげるのも効果的です。
十分な水分をとらせて、汗を拭きとったり、着替えさせたりなどもお忘れなく。夏場ならクーラーや扇風機の使用もOKです。ただ、直接風が吹き付けるような場所に子供を寝かさないでください。
十分に水分がとれているのなら発熱中の入浴もOKです。さっと汗を流してあげればリラックスして休めるかもしれません。あまり高温のお湯に長湯することなく、例えば人肌より少し温かいくらいのお湯に軽くつかる程度が良いでしょう。
このようなケアは発熱中の子供をリラックスさせるためのもの。あまり難しく考えすぎず、お子さんとお話ししたり、表情をみながら対処してあげれば大丈夫です。お母さんに勝る名医はありません。

症状の変化に気をつけて

哺乳や水分の摂取が徐々に低下したり、くり返し吐き戻してしまう場合などは自宅で様子をみようとはせず速やかに受診をするようにしてください。