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小児のコロナワクチンについて

当院の小児におけるコロナウイルスワクチンの考え方についてお話しします。

ファイザーおよびモデルナ社のワクチンは、これまでのワクチンとは異なった考え方で作られたワクチンです。

有効性は非常に高く、9割以上の感染予防と重症化抑止ができます。アナフィラキシーなど重篤な副反応に関しては、その頻度は他の小児ワクチンと差がありません。頭痛や筋肉痛、発熱などの反応は他のワクチンに比べて多いですが、これらの症状が重篤化することはなく多くは接種後1−2日で、遅くとも1週間程度で改善します。

インフルエンザなど多くの感染症と異なり、コロナウイルス感染症は成人の方が罹患しやすい傾向があります。子どもたちを守るためにまずは子どもに携わる職種の方、ご家族の方が積極的にワクチンを接種してください。

当院では高校生以上の方には積極的に接種をお勧めします。12歳以上の小、中学生では気管支喘息、てんかん、染色体異常など基礎疾患のある方には接種をお勧めします。また、課外活動などに参加することが多い方も接種を検討すべきだと思います。

小児の接種に関してはご不安も多いことと思います。しかし地域の感染者を抑えるためには少しでも多くの方に接種をしてもらいたいと思います。個々にかかりつけ医師と相談して接種を検討してください。

 

新型コロナワクチン~子どもならびに子どもに接する成人への接種に対する考え方~(小児科学会)

http://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=374

子どもの新型コロナワクチン接種の考え方(VPDの会)

https://www.know-vpd.jp/news/mRNA.php

 

※基礎疾患がある方とは

慢性の呼吸器の病気、慢性の心臓病(高血圧を含む)、 慢性の腎臓病、

慢性の肝臓病(肝硬変等) 、インスリンや飲み薬で治療中の糖尿病、

血液の病気(鉄欠乏性貧血を除く)、ステロイドなど免疫の機能を低下させる治療を受けている者、染色体異常、重症心身障害など