冬の新型コロナ、インフルエンザ同時流行に備えて
徐々に寒くなり、発熱や感染症の子どもたちが増えてきました。
再び新型コロナウイルス感染の子供も増えています。本格的な流行はまだですが、一部の保育園や幼稚園ではインフルエンザの集団発生も認められます。
厚生労働省でも今年は新型コロナと、インフルエンザの同時流行に備えるように啓発が行われています。
コロナとインフルエンザが同時に流行すると何が困るのか?
・発熱の患者さんが増えるので、病院がすぐいっぱいになってしまい予約がとれないなど受診が難しくなります。
・コロナ流行下では、以前のようにすべての発熱患者さんにインフルエンザ検査を実施することもできません(周りの他の患者さんや医療スタッフに感染を広げてしまう可能性があります)
・コロナやインフルエンザは普段あまり熱を出さない小学校高学年以上の子どもたちも多く感染します。すると、より重症度が高い乳幼児の診療に医療のリソースを割くことができなくなります。
どのような準備をするのか
・事前にインフルエンザワクチン、新型コロナワクチンを済ませてできるだけ感染しない、感染しても重症化しない準備をしてください。
・ご自宅に解熱剤(病院で処方してもらったもの、市販薬いずれもOK)、新型コロナ抗原迅速キットを常備しておいてください。
・発熱した場合は、受診前に新型コロナ抗原迅速検査を済ませてください(体調に余裕があれば解熱剤を使用しつつ、発熱24時間程度経過した頃がお勧めです)。万が一検査が陽性だった場合はご家族で「自主療養届」を済ませてください。2歳未満の場合、それ以上の小児でも水分が摂取できない、吐いてしまうなど体調が悪い場合は自宅での検査未実施でもかかりつけ小児科医にご相談ください。
・医療機関の電話が繋がりにくい場合なども想定されます。そのような場合は#7119や、#8000もご利用ください。
「自主療養届」について
神奈川県の自主療養届は下記サイトより登録することができます。
または「神奈川県陽性者登録窓口」で検索。
自主療養届を提出すると登録したメールアドレスに、生活の注意点や療養期間などを記した説明書が返信されます。また緊急時のホットライン「神奈川県コロナ119」の電話番号が通知されますので、必ず登録をお済ませください。
「家族の様子がなんとなくおかしいけど、救急車呼んだ方が良いのかな...」「具合が悪いけど病院に行った方がいいのかな...」
急なケガや病気をしたとき、救急車を呼んだが方がいいか、今すぐに病院に行った方がいいかなど、判断に迷うことがあると思います。
そんなとき、専門家からアドバイスを受けることができる電話相談窓口が救急安心センター事業(♯7119)です。
保護者の方が、休日・夜間のこどもの症状にどのように対処したら良いのか、病院を受診した方がよいのかなど判断に迷った時に、小児科医師・看護師に電話で相談できるものです。