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RSウイルスワクチン「生まれてくる赤ちゃんのために妊婦さんが接種するワクチン」(アブリスボ)の接種が可能です

RSウイルスワクチン「妊婦がワクチンを接種することで、生まれてくる赤ちゃんをRSウイルスから守るためのワクチン」(アブリスボ)の接種が可能です。接種対象は妊娠24週から36週の妊婦。ワクチンは1回接種。31000円になります。

ご希望の方には赤ちゃんの予防接種についてご案内・ご説明をさせて頂きます。赤ちゃんが予防接種や健診を行うクリニックで少し早めの小児科デビューをどうぞ。

 

ぽっけキッズクリニック、あっぷりけキッズクリニックで接種が可能です。

・ あっぷりけキッズクリニックでは現在お電話で接種予約を承っています。お電話、窓口にてご相談ください。

・ ぽっけキッズクリニックは下記予約サイトからご予約が可能です。ただし接種期間が短いワクチンですので、予約サイトにてご希望の日程がない場合はお電話にてご相談ください。

 

〜 あっぷりけのアブリスボ接種要項 〜

・ あっぷりけの接種日は毎週火曜日13時30分から、乳幼児健診・予防接種の時間に行います(一般外来とは接種時間を分けて実施しますので、院内感染のリスクはありません)。

・ ご予約やお問い合わせは診療時間内にお電話、窓口にてお受けいたします。

 

〜 ぽっけのアブリスボ接種要項 〜

・ ぽっけの接種は毎週水曜日午前(予約制の非感染症外来の時間枠になりますので、発熱や風邪の患者さんはおらず感染リスクはありません)。

・ ぽっけの接種予約は下記予約サイトからお願いします。ただし接種可能期間が短いワクチンですので、予約サイトで都合がつく日程がなければお電話、窓口でご相談ください。
予約サイトはこちら

・ 問診はできるだけ接種当日にご自宅で下記web問診をお済ませください。ご自宅で問診を済ませることで院内の滞在時間を短くできます。
当日のweb問診はこちら

・ 接種後30分程度院内にて体調の確認をさせて頂きます。

 

RSウイルス感染症とは
RS ウイルスは世界中に広く分布しており、生後 1 歳までに50%以上が、2 歳までにほぼ 100%が RS ウイルスに感染します。乳幼児における肺炎の約 50%、細気管支炎の 50~90%がRS ウイルス感染症によるとされています。症状は感冒様症状から下気道感染に至るまで様々ですが、特に生後6 か月未満で感染すると重症化することが非常に多いです。新生児や乳児早期に感染すると無呼吸や急性脳症を合併することも少なくありません。後遺症として反復性喘鳴(気管支喘息)があります 。
日本では、毎年約12 万~14 万人の2 歳未満の乳幼児がRS ウイルス感染症と診断され、約 4 分の1(約3万人)が入院を必要とすると推定されていますが、有効な治療薬はありません 。

RSウイルスワクチンについて
これまでもシナジスという注射薬(ワクチンではない)が主に早産児や心臓に病気のある赤ちゃんに接種されてきました。ただしRS ウイルス感染による乳児の入院は、基礎疾患を持たない正期産児の場合も多く 、特に生後 6か月頃までに感染すると重症化のリスクが非常に高いため、生後早期から予防策が必要とされていました。
こうした疾患の特性から、RS ウイルスワクチンは、国による開発優先度の高いワクチンに指定され、承認が待ち望まれていました。

今回接種が開始されるRSウイルスワクチンは承認前の臨床試験において、重度のRS ウイルス下気道感染症に対して生後 90 日で81.8%、生後 180 日で 69.4%有効でした。

私たち小児科医は咳や喘鳴、呼吸困難を呈し時に入院を要するRSウイルス感染症の赤ちゃんをたくさん診療しています。このワクチンの普及で少しでもRSウイルス感染症で辛い思いをする赤ちゃんが減ることを期待しています。もうすぐ新しい家族を迎える多くの妊婦さんに接種してもらいたいワクチンです。