頭のかたち外来
(斜頭症 短頭症 長頭症 ヘルメット治療)
「向き癖が強い」「後頭部が平らに見える」「耳の位置が左右で違う」など、赤ちゃんの頭のかたちが気になったときはご相談ください。
ヘルメット治療を希望するかどうかが決まっていない段階でも受診できます。
| 相談できる時期 | 月齢を問わず相談できます |
|---|---|
| 評価方法 | 診察と3D測定で重症度を確認します |
| 治療方針 | 必ずヘルメット治療を行うわけではありません |
| 相談方法 | ご相談はいつでも可能です。当院に受診歴がある場合は、通常の外来と同様の方法で受診できます。当院が初めての場合や、初診時に3D撮影までご希望の場合は、事前にお電話でご予約ください |
| 医療機関 | 電話番号 |
|---|---|
| ぽっけキッズクリニック | 045-988-5330 |
| あっぷりけキッズクリニック | 045-984-8800 |
赤ちゃんの頭のゆがみについて
赤ちゃんの頭蓋骨は柔らかく、生後早期には子宮内や分娩時の圧迫、出生後の向き癖などによって、頭のかたちに左右差が生じることがあります。その多くは、外から加わる力によって生じる位置的頭蓋変形症です。首の傾きや動かしにくさがある赤ちゃんは、同じ方向を向く時間が長くなり、変形が目立ちやすいことがあります。
まれに、頭蓋骨のつなぎ目である縫合線が通常より早く閉じる頭蓋骨縫合早期癒合症が原因のことがあります。位置的な変形と外見だけでは区別しにくい場合があり、専門的な検査や治療が必要になることもあります。頭のかたちが気になる場合は、自己判断せず医療機関へご相談ください。

頭のゆがみの主なタイプ
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| 斜頭症 | 短頭症(絶壁頭) | 長頭症 |
|---|---|---|
| 左右どちらかが平らになり、上から見ると斜めに見えます。 | 後頭部が広く平らになり、前後方向が短く見えます。 | 左右幅が狭く、前後方向に長く見えます。 |
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斜頭症 |
|---|---|
| 左右どちらかが平らになり、上から見ると斜めに見えます。 | |
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短頭症(絶壁頭) |
| 後頭部が広く平らになり、前後方向が短く見えます。 | |
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長頭症 |
| 左右幅が狭く、前後方向に長く見えます。 |
斜頭症
後頭部の左右どちらかが平らになるタイプ。向き癖のあるお子さまに最も多く見られ、上から見ると平行四辺形のような形になります。進行すると耳の位置や額の突出に左右差が出ることもあります。
短頭症(絶壁頭)
後頭部全体が平らになり、頭の前後の長さが短くなるタイプ。仰向けで過ごす時間が長いお子さまに多く見られます。
長頭症
頭が前後に長く、横幅が狭くなるタイプ。NICUで過ごされたお子さまなど、横向きの姿勢が続いた場合に見られやすいとされます。
複数のタイプが組み合わさって見られることもあります。
発生と自然経過
国内の研究では、生後1か月の赤ちゃんの約半数に頭のゆがみが見られたと報告されています。成長とともに目立ちにくくなることがありますが、改善の程度には個人差があり、重度のゆがみは自然経過だけでは改善しにくいことも報告されています。
頭のゆがみによる影響
位置的頭蓋変形が脳の発達を妨げるという明確な根拠は確認されていません。一方、変形が強い場合は、頭や顔の左右差が将来も残る可能性があります。機能面との関連については明らかになっていない点もあり、頭のかたちだけで発達や将来への影響を判断することはできません。
受診を検討する目安
次のような様子がある場合は、頭のかたち外来へご相談ください。
- 向きを変えても、いつも同じ方向を向く
- 後頭部の左右差や平らな部分が目立つ
- 左右の耳や額の位置がずれて見える
- 首が傾いている、または一方向へ動かしにくそうに見える
- 生後2〜3か月を過ぎても変形が改善しない、または目立ってきた
頭のかたちが急に変化した、頭囲の増え方や発達に心配があるなどの場合も、早めに小児科へご相談ください。
当院で行う診察と3D測定
診察では、妊娠・分娩の経過、向き癖、首の動き、頭囲や発育などを確認し、位置的頭蓋変形症の可能性を評価します。頭蓋骨縫合早期癒合症などが疑われる場合は、専門医療機関へご紹介します。
ご希望の方には3Dカメラで頭部を撮影し、左右差や前後・左右の比率などを客観的な指標で評価します。3D撮影では放射線を使用せず、痛みも伴いません。測定結果と月齢、診察所見を合わせて、今後の対応をご相談します。ご相談から初回の3D撮影までは保険診療です。
3D測定を受けた場合や頭のゆがみが確認された場合でも、必ずヘルメット治療を行うわけではありません。
治療の選択肢
月齢、変形の程度、経過、首の動きなどを踏まえ、次の方法から適した対応をご提案します。
- 経過観察
- 体位変換やタミータイムなど、ご家庭で行う保存的な対応
- 斜頸などがある場合の理学療法
- 頭蓋形状矯正ヘルメットによる治療
タミータイムについて
タミータイムとは、赤ちゃんが起きているときに、うつ伏せの姿勢で過ごす時間です。後頭部に圧がかかる時間を減らす方法の一つで、首や体幹の発達を促すことにもつながります。
タミータイムは、赤ちゃんが起きていて、大人が見守っている間だけ行います
始め方
新生児期から、赤ちゃんの機嫌がよい時間に短時間から始めます。最初は保護者の胸やお腹の上で行う方法もあります。慣れてきたら、平らで安定した床面にプレイマットなどを敷いて行い、できる範囲で少しずつ回数や時間を延ばします。
安全のための注意
- 授乳直後は吐き戻しやすいため避ける
- 必ず大人がそばで見守り、赤ちゃんから目を離さない
- 顔が寝具などに埋もれないようにする
- 嫌がる、激しく泣く、苦しそうにする場合は中止する
- 眠った場合は、平らで硬めの寝具に仰向けで寝かせる
タミータイムは寝かしつけや睡眠の方法ではありません。睡眠時は、乳幼児突然死症候群(SIDS)予防のため仰向け寝が基本です。
ヘルメット治療
変形が強い場合や、月齢・経過から自然な改善が得られにくいと考えられる場合には、ヘルメット治療が選択肢になります。赤ちゃんの頭を強く締め付けて変形させるのではなく、平らな部分に成長する空間を設け、頭の成長する方向を調整することで、より左右差の少ない形を目指します。
ヘルメット治療の仕組み
当院で使用するベビーバンド
当院では、頭蓋形状矯正ヘルメット「ベビーバンド」を使用しています。赤ちゃん一人ひとりの頭のかたちに合わせて作製する医療機器です。
- 3D測定のデータをもとに個別設計します
- 通気孔を備え、長時間の装着に配慮した構造です
- クッションを取り外して洗浄でき、清潔を保ちやすい設計です
治療を始める時期
頭の成長が活発な時期に始めるほど、治療効果を得やすく、治療期間も短くなる傾向があります。当院では生後3〜5か月頃、遅くとも生後6か月頃までの開始を主な目安としています。生後7〜12か月では、頭の成長や重症度を確認したうえで個別に判断します。生後12か月以降は原則として治療開始の対象外です。
治療の適否や開始時期には個人差があります。気になった時点で早めにご相談ください。
当院での治療の流れ
1. ご相談と診察
- 頭のかたち、頭囲、発育、向き癖、首の動きなどを確認します。別の疾患が疑われる場合は専門医療機関へご紹介します。
2. 3D測定と重症度評価
- 3Dカメラで頭部を撮影し、客観的な指標で重症度を評価します。放射線は使用せず、痛みも伴いません。
3. 治療方針の相談
- 結果をご説明し、経過観察、保存的な対応、理学療法、ヘルメット治療などから今後の方針を相談します。
4. 説明と同意、ヘルメットの発注
- 治療内容、費用、期待できる効果、リスク、通院方法をご説明します。内容に同意いただいた後、ヘルメットを発注します。
5. 装着開始と慣らし期間
- フィット感と装着方法を確認し、皮膚の状態を見ながら段階的に装着時間を延ばします。最終的には1日23時間程度を目安にします。
6. 定期診察と調整
- 約1か月ごとに診察と3D測定を行い、頭の成長、形状の変化、皮膚の状態、装着状況を確認します。
7. 治療終了
- 頭の成長、形状の改善、月齢、装着状況を総合して医師が終了時期を判断します。治療期間は2〜6か月程度、平均3.5か月程度が目安です。
ヘルメットのお手入れ
清潔に保つことが治療をスムーズに進めるうえで大切です。ヘルメット内側のクッション(内材)は毎日取り外して洗浄し、フィット感を調整する緩衝材(白パッド)は3日に1回を目安に新しいものに交換してください。お手入れが不十分な場合、においや皮膚トラブルの原因になることがあります。
費用
頭のかたちに関するご相談と初回の3D撮影までは保険診療です。ヘルメット治療を開始した後は自由診療となり、治療開始後に毎月行う3D撮影と診察の費用は、下記の330,000円に含まれます。
| 内容 | 費用(税込) |
|---|---|
| 初回ヘルメット作製 ベビーバンド本体、治療開始後の3D測定、治療終了までの診察を含む |
330,000円 |
再作製と追加費用
生後10か月未満かつ中等症以上で、頭の成長によりヘルメットのサイズが合わなくなった場合は、条件を確認したうえで無償再作製の対象となります。破損・紛失などによる交換は有償です。
初回装着開始日から7か月目以降かつ生後13か月以降も治療を継続する場合は、自費診療3,000円/回で診療を継続します。診察と3D測定を含みます。
医療費控除
治療目的で支払った費用は、医療費控除の対象となる場合があります。領収書は大切に保管してください。適用の可否や申告方法は個々の状況によって異なるため、税務署または税理士へご確認ください。
安全性と治療中の注意
ベビーバンドは、平らな部分に成長する空間を設け、頭の成長に合わせて定期的に調整する医療機器です。治療中は、次のような症状や問題が起こることがあります。
- 発赤、ただれ、水疱、皮膚の剥がれ、出血などの皮膚症状
- 汗や蒸れによる皮膚トラブル
- 成長や装着状態の変化によるずれ、隙間、圧迫
赤みの位置には個人差があります。
ヘルメットを外したら頭皮全体を確認してください
赤みが見られた場合はヘルメットを外し、30分後に確認してください。赤みが消えない場合や、皮膚がふやける、水ぶくれ、皮膚の剥がれ、出血などがある場合は、装着を中止して担当医へご連絡ください。再装着は医療機関から受けた指示に従ってください。
治療開始後に頭蓋骨縫合早期癒合症など別の疾患が疑われた場合は、必要に応じて専門医療機関へご紹介します。
よくあるご質問
Q. 頭の形がゆがんで見えます。ヘルメット治療が必要ですか
A. すべての頭のゆがみにヘルメット治療が必要なわけではありません。診察と3D測定の結果、月齢、経過などを確認し、適した対応をご説明します。
Q. いつ頃までに受診すればよいですか
A. ご相談は月齢を問わず受け付けています。ヘルメット治療は生後3〜5か月頃の開始を主な目安とし、生後7か月以降は頭の成長や重症度を確認して個別に判断します。気になった時点で早めにご相談ください。
Q. ヘルメットは赤ちゃんの負担になりませんか
A. 装着開始時には慣らし期間を設け、皮膚の状態と赤ちゃんの様子を確認しながら装着時間を延ばします。赤みやずれなどがある場合は調整します。
Q. 通院はどのくらいの頻度で必要ですか
A. 約1か月ごとに診察と3D測定を行います。治療期間は2〜6か月程度、平均3.5か月程度が目安ですが、開始月齢、重症度、頭の成長、装着時間などによって異なります。
Q. ヘルメットが壊れた、またはサイズが合わなくなった場合はどうなりますか
A. 破損・紛失による交換は有償です。成長によるサイズ変更は、月齢や重症度など所定の条件を満たす場合に無償再作製の対象となります。詳しい条件は費用欄をご確認ください。
ご相談とご予約
ご相談はいつでも可能です。当院に受診歴がある場合は、通常の外来と同様の方法で受診できます。当院が初めての場合や、初診時に3D撮影までご希望の場合は、事前にお電話でご予約ください。
| 医療機関 | 電話番号 |
|---|---|
| ぽっけキッズクリニック | 045-988-5330 |
| あっぷりけキッズクリニック | 045-984-8800 |























