よくある質問

2024.10.02更新

フルミストは2024年10月に発売された新しいインフルエンザワクチンです(海外では以前から使用されて実績があります)。従来のインフルエンザワクチンに置き換わる訳ではなく、患者さん毎に選択して接種することになります(従来のインフルエンザ不活化ワクチンと、フルミストを両方接種する必要はありません)。対象年齢は2歳から13歳未満になります。

フルミストはインフルエンザウイルスを弱らせて(弱毒化して)ワクチンとして用いる弱毒生ワクチンです。他に弱毒生ワクチンとしては麻疹・風疹ワクチン、水痘ワクチン、おたふくかぜワクチンなどがあります。これらのワクチンと同様に接種後数日から1週間程度の間にインフルエンザ様の症状(鼻汁や頭痛、喉の痛みなど)を認める場合があります。

生ワクチンの特性上、免疫機能に異常がある疾患に罹患している方、免疫抑制をきたす治療を継続中の方、妊婦の方は接種ができません。
フルミストと従来のインフルエンザワクチの効果はほぼ同等と考えられています。

従来のインフルエンザワクチンとは異なり鼻に少量の液体を噴霧します。また従来のワクチンは13歳未満は2回接種ですが、フルミストは1回で接種が完了します。これまで注射が苦手でインフルエンザワクチンが接種できなかった方、来院回数を減らしたい方に選択してもらいたいワクチンです。
※ ただし、噴霧用の容器が注射器のような形をしているためお子さんによっては容器の形状や鼻に噴霧するというこれまでに経験のない医療行為に怖がってしまう子もいるかもしれません。投与量は左右の鼻に0.1mlずつとごく少量ですからしみたり不快な違和感はあまりないと思います。

フルミスト接種要項
対象年齢は2歳から18歳までの方(接種時に19歳未満)。1回接種
※ 同シーズンに従来のインフルエンザ不活化ワクチンを接種予定の方、接種を済ませた方は必要がありません。

接種不適当者:含有成分であるゼラチンに対して重篤なアレルギー症状の既往がある方、免疫機能に異常がある疾患に罹患している方、免疫抑制をきたす治療を継続中の方、妊娠の可能性のある方。該当する方は従来のインフルエンザ不活化ワクチンを接種してください。

当院が考える接種を推奨しない方:免疫機能に異常がある疾患に罹患している方や免疫抑制をきたす治療を継続中の方が同居している場合、妊娠中の女性が同居している場合。授乳中の方。既に本年度従来のインフルエンザ不活化ワクチンで接種を開始している方や完了している方。

投稿者: ぽっけキッズクリニック