よくある質問

2020.05.25更新

小児科医会より一般の方向けに「2歳未満の子どもにマスクは不要、むしろ危険!」というメッセージがありました(以下抜粋)。

https://www.jpa-web.org/dcms_media/other/2saimimann_20200525.pdf

 

2歳未満の子どもにマスクを使用するのはやめましょう

乳児のマスク使用ではとても心配なことがあります。

・乳児の呼吸器の空気の通り道は狭いので、マスクは呼吸をしにくくさせ呼吸や心臓への負担になる

・マスクそのものやおう吐物による窒息のリスクが高まる

・マスクによって熱がこもり熱中症のリスクが高まる

・顔色や口唇色、表情の変化など、体調異変への気づきが遅れる

など乳児に対する影響が心配されます。

 

★世界の新型コロナウイルス小児感染症からつぎのような点が わかってきました。

・子どもが感染することは少なく、ほとんどが同居する家族からの感染である

・子どもの重症例はきわめて少ない

・学校、幼稚園や保育所におけるクラスター(集団)発生はほとんどない

・感染した母親の妊娠・分娩でも母子ともに重症化の報告はなく、母子感染はまれです。

 

子どもの新型コロナウイルス感染症は今のところ心配が少ないようです。

2歳未満のマスク

投稿者: ぽっけキッズクリニック

2019.12.14更新

子どもの便秘について
便秘とは長い間便が出なかったり、排便時に痛がってしまったり時にお尻が切れてしまうような状態です。治療が必要な場合を「便秘症」と言います。
便秘は特に幼児に多く、小児科では日常的に診察する症状のひとつです。だからといって放置して良い状態ではなく、放置していると徐々に症状が悪化してしまうことが少なくありません。便秘症と診断されたらしっかり治療しましょう。

※ このような症状が見られたら便秘が疑われます
• 便の回数が週に3回未満、5日以上排便がない状態が続く。
• いきんでいるのになかなか便が出ない、苦しくて泣いてしまう。排便時にお尻から出血がある。
• 1日に何度も排便があるがいつも少量でコロコロの便。いつもお尻に粘土のような便が付着している。

トイレトレーニングについて

トレーニングを始めたばかりの頃はトイレで排便が出来たことを褒めるのではなく、お母さんと一緒にトイレに行けたこと、(便が出なくても)短時間で良いのでトイレに座れたことなどをほめてあげて下さい。好きなおもちゃを一つだけトイレに置いてあげたり、便座に座れたら数ページだけ絵本を読んであげたりも良いかもしれません。逆に便があるまでずっと便座に座らせてしまったり、パンツにした時に叱ってしまうと子どもは排便を怖がるようになりトイレに行きたがらなくなり、便秘が悪化する場合があります。

食事について
十分な食事量がないと便が出にくくなります。慢性的に便秘が続く場合は適切な食事量が確保できていてしっかり体重が増えているか確認する必要があります。
食物繊維も排便には大切です。葉物の野菜や根菜類などは食物繊維を多く含んでいます。幼児の場合はあまり食物繊維だけにこだわらずに、まずはご飯や野菜、蛋白質などをバランスよく食べられるように少しずつ食べられる品目を増やすように慣らして行きます。乳製品や酸味のある果物なども便を出しやすくしてくれます。

薬物治療について
便を硬くなりにくくする薬や、腸を刺激して便を出しやすくする薬などを用います。小児に処方される薬は副作用もほとんどなく、習慣性もありませんから安心して使用することができます。むしろ便秘を放置すると悪化してしまうことが少なくないために、生活習慣の改善と薬物療法を組み合わせてしっかりと治療することが重要です。

※ 当院で主に使用している下剤
• 便を硬くしないための薬(モニラック、酸化マグネシウム、モビコール)
• 腸を刺激して排便を促す(ラキソベロン)
• 座薬(テレミンソフト)

 

 

投稿者: ぽっけキッズクリニック

2017.12.07更新

当院ではシナジスの接種を行っています。


・ シナジスとは
シナジスはRSウイルス感染に伴う重症化予防を目的に作られた注射薬です。シナジスはワクチンではありません。効果は接種後1か月で、RSウイルスが流行する時期に毎月接種します(通常はRSウイルスが流行する9月から3月の間に接種します)。

・RSウイルス感染症とは
RSウイルス感染症は秋から冬にかけて流行します。赤ちゃんが感染した場合には細気管支炎や肺炎をきたし、喘鳴(のどからヒューヒュー・ゼイゼイと音がする)や呼吸困難に陥る可能性があります。未熟児や心臓の病気、喘息などの合併症がある場合には重症化のリスクが高いです。RSウイルスに有効な抗ウイルス薬やワクチンは開発されていませんから感染予防が大切です。

・シナジスの接種対象は
重症化のリスクが高い以下のような場合は保険適応でシナジスを接種できます。

(横浜市在住で乳幼児医療の医療券をお持ちの場合は適応となります。)

早産児
① 早産児
在胎期間28週以下(28週6日まで)で9月に12か月齢以下
在胎期間29週~35週(35週6日まで)で9月に6か月齢以下
② 24か月齢以下の血行動態に異常のある先天性心疾患の児
③ 24か月齢以下の免疫不全を伴う児
④ 24か月齢以下のダウン症候群の児

※ 接種は予約制となります。事前にご相談ください。
母子手帳、可能であれば病院の紹介状などをお持ちください。

投稿者: ぽっけキッズクリニック

2017.05.14更新

スギ花粉症とは

花粉症とは、植物の花粉が原因となって、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどのアレルギー症状をおこす病気です。花粉症のうちでスギ花粉が原因(アレルゲン)となるものを、スギ花粉症といいます。スギの花粉はおもに毎年2月から4月に飛散しますからこの時期に症状を認めます。日本人のうち20〜30%がスギ花粉症に罹患していると考えられます。

 

スギ花粉症の診断

毎年春に鼻水、くしゃみ、目のかゆみなどを認める場合にはスギ花粉症を疑います。小児の場合、ウイルス感染や副鼻腔炎(蓄膿症)でも類似の症状を認める場合があり、鑑別が大切です。

スギ花粉症の検査としては、血清抗体検査、皮膚テスト、鼻汁検査などがあります。これらの検査と問診を組み合わせて診断します。

 

スギ花粉症の舌下免疫療法

スギ花粉症の舌下免疫療法はスギ花粉の抗原を含む治療薬を舌の下に投与します。毎日治療薬を使用することでスギ花粉症の症状を緩和することができます。約8割の人に効果があると言われ、そのうち2〜3割の人はまったく症状を認めなくなりました。

 

舌下免疫療法の対象は

対象は12歳以上のスギ花粉症の方です。他の花粉、ダニ、ハウスダストによるアレルギー性鼻炎には効果がありません(別の治療薬でダニの舌下免疫療法も可能です。ご興味のある方はご相談ください)。

抗アレルギー剤を使用しても症状の改善が乏しい、抗アレルギー剤は眠気が出てしまい使用できない方はご検討いただけるとよろしいかと思います。

 

舌下免疫療法の副作用

口の中の脹れ、口や喉のかゆみなどが主な副作用です。これらの副作用は一過性で投与を継続していると徐々に認められなくなります。

稀にアナフィラキシーショックの可能性があります。このようなケースは投与量を間違えたり、長期間休薬した後に急に治療を再開した際がほとんどです。治療薬の使い方に関しては主治医より十分に説明を受けてください。

 

舌下免疫療法の治療の実際

スギ花粉症の舌下免疫療法はスギ花粉が飛散していない時期に治療を開始します。当院では毎年4月から11月中までに治療を開始します。

1日1回、少量の治療薬から服用をはじめ、その後決められた一定量を数年間にわたり継続して服用します。初めての服用は、医療機関で医師の監督のもと行い、2日目からは自宅で服用します。

治療を開始すると翌年のシーズンから効果が現れはじめます。

 

投稿者: ぽっけキッズクリニック

2017.03.26更新

臍ヘルニアとは

臍ヘルニア(でべそ)とは、新生児期、ちょうど産院を退院して、へその緒が取れた頃から生後1か月くらいまでに、もっこりとおへそが飛び出してくる状態のことを言います。最初は泣いた時だけ大きくなるなど小さいのですが、生後2~4か月をピークに大きくなっていきます。お母さんと赤ちゃんをつなぐ臍帯の通り道であった腹壁の筋肉が完全に閉じなかった為に起こる現象で、新生児の約4%に見られ、1歳までに80%、2歳までに90%前後が自然治癒すると言われています。  

 

臍ヘルニアの治療

以前は皮膚トラブル(接触皮膚炎)の問題から、何もせずに様子観察することが多かったのですが、大きくなったおへその伸びきってしまった皮膚は元には戻らず、その醜形が問題となっていました。 現在は、通気性の良いテープやスポンジシートの出現により、早期から(生後2か月までがおすすめ!) スポンジ圧迫法により、見た目も美しく、治療期間も29~279日、平均で79日間と短い期間で治せる可能性があることがわかりました。(治療開始を生後2か月とすると生後4か月までに治癒する可能性があるということですね! 当院もこのスポンジ圧迫法を取り入れて、臍ヘルニアの早期完治を目指しています。 ご相談いただきました皆様には良好な結果が出ております。お肌の弱い赤ちゃんや、臍ヘルニアが大きすぎる場合など、圧迫しても治癒が見られない場合は、ご相談の上、専門病院へ紹介させて頂きます。

臍ヘルニア圧迫療法

スポンジ圧迫法とは写真のように医療用のスポンジシートをカットして、通気性の良い医療用テープで圧迫固定します。

投稿者: ぽっけキッズクリニック

2016.10.31更新

伝染しやすい感染症には「学校保険安全法」という法律で学校や幼稚園などの集団生活への出席停止が義務づけられています。

・インフルエンザ(学校) 発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日を経過するまで。
・インフルエンザ(幼稚園) 発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後3日を経過するまで。
・百日咳 特有の咳が消失するまで、または5日間の適正な抗菌薬療法が終了するまで。
・麻疹 解熱した後3日を経過するまで。
・流行性耳下腺炎 耳下腺、顎下腺又は舌下腺の腫脹が始まった後5日を経過し、かつ、全身状態が良好となるまで。
・風疹 発疹が消失するまで。
・水痘 すべての発疹が痂皮化するまで。
・咽頭結膜熱 主要症状が消退した後2日を経過するまで。
・溶連菌感染症は適切な抗生剤内服開始後24時間以上経過し、解熱、全身状態が良ければ出席が可能です。
・手足口病、ヘルパンギーナ、伝染性紅斑(りんご病)などには一定の出席停止期間は定められていません。解熱後、全身状態が良ければ登校(登園)することができます。

投稿者: ぽっけキッズクリニック

2016.10.31更新

溶連菌感染症は幼児期から学童期に多い「のどのかぜ」の一つです。高熱と喉の痛みが代表的な症状です。のど(咽頭)が赤く充血して痛みが強く出ます。舌が赤くなり、ぶつぶつが目立つ場合があります(苺舌)。時に頭痛や腹痛を伴います。中耳炎を合併する場合があります。この様な症状から少し遅れて身体にピンク色の細かい発疹が出現する場合があります(かるい痒みを伴います)。

感染経路の多くは飛沫感染です。患者のだ液から感染しますから手洗いやうがいをしっかりすることで予防できます。潜伏期は2~3日です。赤ちゃんや大人にも伝染する場合がありますので注意しましょう。

●診断と治療
「迅速検査」により5分ほどで診断がつきます。抗生剤の内服を開始すると1~2日で解熱します。ただし再燃や、合併症の予防のために途中で服薬を中止することなくしっかり最後まで内服を完了してください。抗生剤の内服開始後24~48時間以上が経過して症状が改善していれば登園、登校が可能です。幼稚園や保育園によっては治癒証明書が必要な場合があります。家族に同様の症状の方がいる場合には一緒に抗生剤を内服していただきます。

●溶連菌感染後の合併症・急性腎炎
稀に溶連菌感染症のあとに急性腎炎を合併することがあります。予後は良好な病気ですが、時には入院治療を要します。溶連菌が治癒してから2~3週間後に尿が赤く(黒く)なったり、尿が出なくなったり、身体がむくんだりといった症状が出現したら速やかに再診してください。

投稿者: ぽっけキッズクリニック

2016.10.31更新

●MERSコロナウイルス感染症とは?
2012年に初めて確認された新しいウイルス感染症です。主として中東で患者が発生しています。ヨーロッパや北米、アジアでも患者の発生がありますが、全て中東で感染した患者、あるいはその患者からの2次感染例です。ラクダとの接触で感染する可能性があると言われますがいまだ詳細は不明です。人から人への感染もあり得ますが、家族や医療従事者など濃厚に患者と接触した症例が大半で、インフルエンザのような大流行は生じないと考えられています。

●症状
主な症状は咳、発熱、呼吸困難など呼吸器症状です。時に嘔吐や下痢といった消化器症状を伴います。MERSコロナウイルスに感染しても症状の現れない方(不顕性感染)や、軽症で経過する場合もあります。特に高齢者、免疫不全や慢性肺疾患などの基礎疾患がある場合には重症化します。

●予防と治療
ウイルス感染症で抗生剤などは無効です。発症した場合は対症療法を行います。現在のところワクチンも存在しません。手洗いやうがい、マスク着用など一般的な感染症予防で感染を防ぐことができます。

●感染が疑われた場合には
帰国時に発熱や咳などの症状がある方は、空港内等の検疫所へご相談ください。帰国後14日以内に、発熱や咳などの症状がみられ、最寄りの医療機関を受診する際は、事前に医療機関に連絡の上、中東をはじめとする流行地域に滞在していたことを告げてください。症状がある間は、他者との接触を最小限にするとともに、咳エチケットを実行してください。

投稿者: ぽっけキッズクリニック

2016.10.31更新

●腸重積症とは?
腸重積症とは、腸の一部が腸の中に入り込んでしまうために生じる病気です。腹痛や嘔吐、血便が特徴的な症状で発見が遅れると腸に穴が開いて腹膜炎を起こし、発見が遅れると時に死に至る場合があります。日本国内でだいたい年間4000人くらいが発症していると考えられ決して珍しい病気ではありません。生後3か月頃から増加し生後7~9か月頃が発症のピークです。3か月未満、6歳以上では稀です。

●腸重積症の症状
特徴的な症状は腹痛と嘔吐、イチゴジャムの様な血便です。乳児の場合は訴えがはっきりしませんから以下の様な症状があれば腸重積症を疑います。

・泣いたり不機嫌になったりを繰り返す
・嘔吐を繰り返す
・ぐったりして顔色が悪くなる
・血便が出る

この様な症状がある場合には様子を見ることなく救急受診をしてください。

●腸重積症の治療
造影剤や空気を肛門から注入して入り込んでしまった腸を押し出します(非観血的整復術)。発症から時間が経っている場合や状態が良くない場合は手術で腸をもとの状態にもどします(観血的整復術)。腸重積症は発見が早ければ手術をしなくても治療が可能で、予後も良い病気です。

●ロタウイルスワクチンと腸重積症
腸重積症はロタウイルスやノロウイルスといった胃腸炎を契機に発症することが少なくありません。また、ロタウイルスワクチンの接種後に若干その発症率が上がる可能性があります。ロタウイルスワクチンは腸重積症の自然発生率があがる前に、生後2か月を迎えたらできるだけ早期に接種を済ませます。また接種後1週間程度は腸重積症の症状に気をつけてください。

投稿者: ぽっけキッズクリニック

2016.10.31更新

●デング熱とは?
デング熱は東南アジアや中南米で流行するウイルス感染症で、世界中で年間1億人程度の患者が発生していると考えられています。こうした流行地域で日本からの渡航者がデング熱に感染するケースも少なくなく、帰国後に国内で発症する患者数は年間200人以上と増加傾向にあります。このため日本国内においても感染が拡大する可能性はあります。

デング熱はデングウイルス感染によるウイルス感染症です。飛沫感染などヒトからヒトへの感染はせず、患者を吸血した蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ)に刺されることによって感染します。ネッタイシマカは国内での生息は確認されていませんが、ヒトスジシマカは国内に生息しています(ヒトスジシマカのデングウイルス増殖力はネッタイシマカほどには高くありません)。デングウイルスに感染して、デング熱を発症する可能性は10〜50%程度と考えられています。

●デング熱の症状
3〜7日間の潜伏期の後に発熱、頭痛、関節痛、嘔気、嘔吐などの症状が認められます。発熱後3〜4日程度で発疹が認められる場合があります。多くの患者は発熱後2〜7日で解熱して治癒します。デング熱に特徴的に症状はありません。

時に重症型デングを発症します。これはデング熱患者が解熱する時期に突然発症します。重度の出血傾向、時にショックを呈し死に至る場合もあります。重症型デングを発症する割合はデング熱患者の1〜5%程度と考えられています。

●治療と予防
他のウイルス感染と同様にデング熱に有効な治療法はありません。対症療法が中心となります。重症型デングを発症した場合には適切な治療を行うことによって致死率を1%未満に下げることができます。

デング熱にワクチンは存在しません。ヒトからヒトへの感染を起こしませんから急激な感染の拡大はありませんが、デング熱患者を吸血した蚊に刺されると感染する可能性がありますから、防虫剤の使用、長袖などを着て皮膚の露出を防ぐ、などが予防法になります。

投稿者: ぽっけキッズクリニック

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