よくある質問

2020.08.02更新

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成長6

 

投稿者: ぽっけキッズクリニック

2020.06.13更新

抗生剤は細菌感染症の際に使う薬です

 抗生剤は細菌を殺すための薬です。実は子供の発熱の約8割はウイルス感染など細菌以外の原因によるものです。これらの病気には抗生剤はまったく効かないばかりか、下痢をしてしまったりと不利益がある場合があります。

 以前は、乳児が発熱すると細菌性髄膜炎や敗血症の鑑別が大切でした。それは、もちろん今も変わりませんが、ヒブワクチンや肺炎球菌ワクチンを皆が接種するようになり、これらの重篤な細菌感染症のリスクは大きく低下しました。また、これらの原因となる細菌には抗生剤に対する耐性菌が多く、そもそも一般的に処方される抗生剤ではあまり効果が期待できません。

 抗生物質が発明されて、私たちは多くの病気を克服してきました。今でも感染症治療の主役は抗生物質です。でも、発熱したらいつでも抗生剤を使うのではなく、しっかりと病気を見極めて必要性を判断、使用するのであればどんな種類の抗生剤を使うのか、何日間継続して使うのか、を決めなくてはなりません。

 日本は世界の中でも、特に多くの抗生剤を消費する国のひとつです。結果、抗生剤の効かない細菌(耐性菌)が増えて、病気の治療が難しくなっているという現状があります。ご家族と私たちが一生懸命お話しして、本当に必要な薬だけを選択してゆく必要があります。

 

抗生剤を使用する際の注意

 最後に、抗生剤の使い方についてお願いです。私たちが抗生剤を処方する際は、明確な目的をもって処方しています。症状が改善しても、途中で服薬を中断することなく、医師の指示通りにすべて服薬してください。仮に自宅に残った抗生剤があったとしても、ご家族の判断でそれを使用しないでください。一言で抗生剤といってもその中には多くの種類があります。私たちはそれを病状によって使い分けますが、診察前に抗生剤が投与されてしまうと病気の診断が難しくなってしまう場合があります。

投稿者: ぽっけキッズクリニック

2020.06.11更新

 子どもが吐いたときの対処法を解説します。

 子どもが嘔吐を繰り返したら、通常の食事は控えてください。できるだけ速やかに経口保水療法(ORT)を開始します。市販のスポーツ飲料ではなく、専用の経口補水液を利用してください。

 


 経口補水液の例 OS1(ペットボトル、ゼリー状)、アクアライトORSなど


 

 

経口補水療法のすすめ方

 子どもが吐きくり返したら、できるだけ速やかに経口補水療法をはじめます。乳児であれば1回5〜10ml(ティースプーン1杯が約5mlで計算すると与えやすいです)、幼児期以降であれば1回10〜20ml程度を5分間隔くらいで与えます。嘔吐があっても根気強く続けてください。嘔吐の回数が減ってきたら、徐々に1回に飲む量を増やして間隔をあけても良いでしょう。嘔吐がある間は、他の飲み物や食事は控えてください。

 嘔吐がとまったら、少量から食事を開始してください。お粥などでなくても大丈ですから、子どもの好む、年齢相当の食事で結構です。乳児であれば母乳、ミルクもOKです。ミルクは薄める必要はありません。必要以上に長く食事の制限を続けても、病気の治る期間に変わりはなく、かえって体重が減って、回復に時間を要してしまう場合もあります。

 食事が摂取できるようになったら経口補水療法は終了して大丈夫です。

 

このような場合は直ちに受診を!

・生後3か月未満の乳児で38度以上の発熱がある

・緑色の嘔吐、もしくは血液(赤色)の嘔吐

・くの字にからだを折り曲げて耐えている、痛みで泣き叫ぶ、もしくは歩くことができない強い腹痛

・右下腹部痛、時間の経過で上腹部から右下腹部に移動する痛み

・血便(イチゴジャムのようなドロドロした便)、もしくは黒色便(タール状の便)


 

 

スポーツ飲料と経口補水液の違いは?

 スポーツ飲料は、スポーツなどで消耗してしまった糖分やミネラルが補給しやすいように調整されています。健康な方、通常の食事などの摂取できる前提の飲み物です。スポーツの後や、発熱や下痢など感冒症状がある時でも、軽い食事が摂取できる場合などは適しています。

 経口補水液(ORS)は、食事や水分が摂取できない方のために調整されています。浸透圧が血液より低めに調整されていて、小腸から効率よく吸収することができ、速やかに脱水を改善します。スポーツ飲料や(ORSの記載のない)普通のアクアライトは、ナトリウム濃度が低すぎるのと、ブドウ糖の濃度が高く浸透圧が高めのため、ORSほど吸収効率が良くありません。嘔吐が持続しているよう場合はORSを利用してください。

 ORSの組成

経口補水液はまずい?

 経口補水液、特にOS-1はナトリウム濃度が高く、味に慣れていない子はしょっぱく感じてしまうかも知れません。このような場合は、ゼリータイプが使いやすいと思います。小さく凍らせて少しずつ食べても良いと思います。

 アクアライトORSは、OS-1ほどナトリウム濃度が高くないのと、ほんのりとリンゴフレーバーがきいていて乳幼児は飲みやすいと思います。

 

 

 

投稿者: ぽっけキッズクリニック

2020.06.11更新

 急に蒸し暑い日が増えてきました。熱中症にも注意が必要です。新型コロナウイルス流行中の2020年の夏、例年以上に注意が必要です。

 

2020年の夏に特に注意してもらいたいこと

・マスクの着用によって体から熱が逃げにくくなります。周囲に人がいないなど、感染のリスクが低い場合には、マスクを外すなどの配慮が必要です。特に2歳未満のお子様に関してはマスクを着用しないことが推奨されます。

・熱中症対策にエアコンは有効です。ただし、エアコンは室内の空気を循環させるだけですから、適度な換気と併用してください。

2020年の熱中症対策

 


熱中症について

 暑い夏。楽しいイベントもたくさん!でも熱中症には気をつけましょう。気温が高いと私たちは汗をかくことで体温を調節します。水分が足りず、うまく汗をかけない状態になると、身体に熱がこもって体調を崩します。これが熱中症です。重症の場合には高熱や意識障害に陥るなど、命を落とす可能性のある恐ろしい病気です。

 

熱中症を予防する

 熱中症は真夏の炎天下ばかりでなく、曇った蒸し暑い日、室内でのスポーツでも起こります。熱中症を予防する上で大切なことをまとめてみました。

・十分な水分摂取。水ばかりではなく、経口補水液、スポーツ飲料など、塩分と糖分の摂取にも気をつけてください。子供は遊びに夢中になると水分をとることを忘れてしまう場合も。こまめに声かけをするなど、気を配ってあげてください。

・帽子や、風通しの良い服装も心がけてください。

・気温が35度を超えるような日は外遊びや、運動は控えましょう。

・日頃の体調管理が大切です。寝不足や体調の悪い日は無理をしないでください。

・ベビーカーに乗った赤ちゃんは地面からの輻射熱を多く受けてしまいますからご注意を。

・仮にエアコンをつけていたとしても子供だけを車の中に残すことは厳禁です!

 

熱中症の症状と対処法

 軽い熱中症の症状は疲れ、頭痛や吐き気、めまいなどです。このような症状が出たら、風通しの良い涼しい場所で休んでください。スポーツ飲料など冷たい飲み物をゆっくり飲みます。症状が改善しなかったり、お子さんがぼーっとして元気が無い、ぐったりしている場合には速やかに病院を受診しましょう。

 熱中症に気をつけて素敵な夏の思い出を!

投稿者: ぽっけキッズクリニック

2020.05.25更新

小児科医会より一般の方向けに「2歳未満の子どもにマスクは不要、むしろ危険!」というメッセージがありました(以下抜粋)。

https://www.jpa-web.org/dcms_media/other/2saimimann_20200525.pdf

 

2歳未満の子どもにマスクを使用するのはやめましょう

乳児のマスク使用ではとても心配なことがあります。

・乳児の呼吸器の空気の通り道は狭いので、マスクは呼吸をしにくくさせ呼吸や心臓への負担になる

・マスクそのものやおう吐物による窒息のリスクが高まる

・マスクによって熱がこもり熱中症のリスクが高まる

・顔色や口唇色、表情の変化など、体調異変への気づきが遅れる

など乳児に対する影響が心配されます。

 

★世界の新型コロナウイルス小児感染症からつぎのような点が わかってきました。

・子どもが感染することは少なく、ほとんどが同居する家族からの感染である

・子どもの重症例はきわめて少ない

・学校、幼稚園や保育所におけるクラスター(集団)発生はほとんどない

・感染した母親の妊娠・分娩でも母子ともに重症化の報告はなく、母子感染はまれです。

 

子どもの新型コロナウイルス感染症は今のところ心配が少ないようです。

2歳未満のマスク

投稿者: ぽっけキッズクリニック

2016.10.31更新

●赤ちゃんはハチミツを食べてはだめ?なぜ?
天然のハチミツの中には稀にボツリヌス菌が存在することがあります。1歳未満のお子さん(多くは生後3週から6か月程度の乳児)がハチミツを接種するとボツリヌス菌が腸管内で増殖し、ボツリヌス菌が産生した毒素により乳児ボツリヌス症を発症することがあります。症状は長引く便秘、脱力、筋力の低下や呼吸困難などです。摂取から3日~30日後に症状が出現し、症状発現まで時間がかかることも特徴です。

パンなど一部の食品には添加物として既に製造の段階からハチミツを使用している物もあります。加熱など十分に処理をされた加工品の中にはボツリヌス菌は存在しないと考えられ、まず発症のリスクは無いと考えられます。1歳未満のお子様はハチミツの摂取を控えましょう。

投稿者: ぽっけキッズクリニック

2016.10.31更新

●睡眠について
睡眠はレム睡眠(睡眠中、脳が活動している状態)とノンレム睡眠(脳が休止している状態)に分けられます。ノンレム睡眠の間に人間は脳を休め、レム睡眠の間に脳はその日あったことを追体験したり、以前の記憶の整理を行ったりしていると考えられています。寝ている間に夢を見るのもこのような睡眠中の脳の活動によると考えられています。

ちなみに魚類や、爬虫類といったあまり脳の発達していない生物では人間のようなはっきりした睡眠は認められません。脳の発達した人間だからこそ眠ることは大切だと言えます。

●睡眠の大切さ
子供たちは(もちろん私達大人もそうですが)十分な睡眠時間を確保することで翌朝しっかりと目を覚まし、朝食を摂ることができます。睡眠時間が足りない子はそうでない子に対して朝食を摂っていない場合が多いです。「早寝早起き」は子供たちの生活リズムを整え、健康を保つために必須です。

昔から「寝る子は育つ」と言われますが、夜、睡眠中に多くの成長ホルモンが分泌されることが知られています。また、睡眠不足は食欲を調節するホルモンバランスも崩してしまい、十分に睡眠時間を確保している人に対して睡眠不足の人の中に肥満が多いことも知られています。

●どれくらいの睡眠が必要?
諸説ありますが、小児では最低7~8時間。私は小学生で9時間程度の睡眠時間を推奨しています。小学生のうちからあまり睡眠時間が少ないと、更に忙しくなる中学生、高校生になった頃にはもっと睡眠時間が減ってしまうことが予想されます。小学生も高学年になると塾や習い事、場合によっては中学受験などで大変忙しくしている子を多く見かけます。でも、この時期はちょうど子供たちが思春期を迎える時期でもあり、この時期の生活リズムの乱れはその子の一生を左右してしまう可能性があります。

子供に「早く寝なさい」といっても、大人が近くで食事をしたり、テレビを見たりしていれば、子供はどうしてもそちらが気になってしまい眠ることができません。子供たちの早寝早起き、睡眠時間の確保のために親の協力も必要だと思います。

投稿者: ぽっけキッズクリニック

2016.10.31更新

これも主治医によって意見が分かれてしまい、皆様に混乱を与えてしまっている部分ですね。ぽっけキッズクリニックでは以下のようにお話ししています。

解熱剤を使ったからといって治る病気はありません。解熱剤の効果は2~3時間ですから、その時間が過ぎるとまた熱は上がってしまいます。「熱が高いと脳の障害が起きる」という話も脳炎など特殊な場合を除いてまれなことです。必ずしも熱の高さと病気の重症度は一致しないんです。でも、解熱剤を使うことによってお子さんがリラックスできたり、ぐっすり寝られたりするならばとても良いことですよね。解熱剤は「熱が高いから」使うのではなく、熱が高いことによってお子さんがつらいとき、水分がとりにくいときなどに使ってあげてください。

解熱剤を少しだけ常備しておくのも良いと思います。水分を飲めるなど、ある程度日常生活が可能ならば子供の発熱は緊急に受診を要するものではありません。予備の解熱剤で様子をみて、翌日かかりつけ医に相談すれば慌てて夜間救急を受診したりする必要が減るかもしれません。

投稿者: ぽっけキッズクリニック

2016.10.31更新

熱のある時は身体を温めるの?冷やすの?と、よく聞かれます。一般的にお子さんの顔が青ざめて手足が冷たくなっているような時にはこれから熱が高くなっていく時です。布団を少し厚くしたりして、身体を温めてあげてください。逆に顔がほてって首筋などにうっすら汗をかいているようなときには氷枕などで積極的にクーリングしてあげましょう。脇や首を冷やしてあげるのも効果的です。
十分な水分を摂らせて、汗を拭きとったり、着替えさせたりなどもお忘れなく。夏場ならクーラーや扇風機の使用もOKです。ただ、直接風が吹き付けるような場所に子供を寝かさないでください。このような体温の管理は発熱中の子供をリラックスさせるためのもの。あまり難しく考えすぎず、お子さんとお話ししたり、表情をみたりしながら対処してあげれば大丈夫です。お母さんが一番わが子のことを解っているのですから。
十分に水分がとれているのなら発熱中の入浴もOKです。さっと汗を流してあげればリラックスして休めるかもしれません。あまり高温のお湯に長湯することなく、例えば人肌より少し温かいくらいのお湯に軽くつかる程度が良いでしょう。

投稿者: ぽっけキッズクリニック