小児の解熱剤は病院で処方する場合、アセトアミノフェンかイブプロフェンが主成分のものが処方されているかと思います。剤形はシロップ、粉、坐薬と様々ですが効果はどれも一緒です。
「38.5度以上で、6時間以上空けて、1日2回まで」などと処方の際に医師か薬剤師から説明があると思います。使用法が不明の場合は改めて処方した医師か薬剤師にご相談ください。
ただし、解熱剤の効果は一時的に熱を下げるだけのもので病気を治したり、重症化を予防する効果はありません。解熱剤を使用して2時間程度で効果が切れますから、その後、熱は使用前に戻ります。
ですから「熱が高いから」といって解熱剤を使用してもその効果は限定的であまり意味をなしません。解熱剤を使用する目安として、高熱で食事が摂れない、睡眠ができないなど、使用目的が明確な場合に使用することをお勧めします。仮に解熱剤自体に病気を治す効果がなくても、解熱剤を使用することでお子様が食事や睡眠を十分にとれたなら、それは療養中の体力を維持する上で非常に有効な使途だと思います。
市販薬の場合も考え方は同様です。上記の考え方を参考に、市販薬に添付されている説明書に従って使用してください。
解熱剤の使用方法について
2024.12.03更新
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