よくある質問

2026.10.18更新

口の痛みへの対応と、受診・登園の目安

【どのような病気ですか?】

ヘルパンギーナと手足口病は、乳幼児を中心にみられるウイルス感染症です。主に夏に流行するため「夏かぜ」と呼ばれますが、夏以外にも発症します。

どちらも、エンテロウイルス属に属するコクサッキーウイルスなどが原因となり、口の中に水疱や潰瘍ができることが特徴です。原因となるウイルスは複数あるため、一度かかっても再び感染することがあります。大人にも感染します。

【ヘルパンギーナの特徴】

突然の発熱とのどの痛みで始まり、のどの奥に小さな水疱が現れます。水疱が破れて潰瘍になると、飲み込むときの痛みが強くなり、食事や水分をとりにくくなることがあります。

高熱が出ることもありますが、多くは数日で解熱し、口の中の症状も次第に改善します。通常、手足には発疹を伴いません。

【手足口病の特徴】

口の中に加えて、手のひらや足の裏などに水疱性の発疹が現れます。お尻や膝、肘などにも発疹が出ることがあり、原因となるウイルスによっては広い範囲に現れることもあります。

発熱しない場合や微熱で経過する場合もありますが、高熱が出ることもあります。発熱の有無や高さだけで判断することはできません。

多くは自然に改善しますが、口の中の痛みによって水分がとりにくくなるため、脱水に注意が必要です。

【治療について】

どちらの病気にも特効薬はなく、発熱や痛みなどの症状を和らげながら回復を待ちます。ウイルス感染症のため、通常、抗菌薬は必要ありません。

解熱鎮痛薬は、熱や痛みでつらいときに、休息や水分摂取をしやすくする目的で使用します。医師・薬剤師から説明された量と間隔を守ってください。

【家庭での対応】

まず、水分がとれているかを確認しましょう。一度に多く飲ませようとせず、少量ずつ、こまめに与えてください。冷たすぎない飲み物や、本人が飲みやすい温度のものを選びます。

食事は無理をせず、おかゆ、うどん、豆腐など、柔らかく刺激の少ないものを選びましょう。ゼリーやプリンなどが食べやすい場合もあります。熱いもの、酸味の強いもの、塩辛いものは、口の中にしみて痛みが強くなることがあります。

食事の量が一時的に減っても、水分がとれているか、尿が出ているか、元気があるかを合わせて観察してください。

【受診が必要な症状】

次のような場合は、早めに医療機関を受診してください。

・水分が十分にとれない

・尿が普段より明らかに少ない

・ぐったりしている

・高熱が続く、または症状が悪化している

・強い頭痛や、繰り返す嘔吐がある

多くは良好な経過をたどりますが、まれに髄膜炎などの合併症を起こすことがあります。口の中や皮膚の発疹だけでなく、全身状態を確認することが大切です。

呼びかけへの反応が悪い、意識がおかしい、呼吸が苦しい、唇が紫色などの場合は、119番へ連絡してください。けいれんが5分以上続く場合も119番へ連絡します。呼吸や顔色に異常がある、けいれんが止まっても意識が戻らない場合は、5分を待たずに連絡してください。

【いつから登園・登校できますか?】

ヘルパンギーナと手足口病は、発熱や口の痛みの影響がなく、普段の食事がとれ、全身状態がよいことが登園・登校の目安です。手足口病の発疹がすべて消えるまで待つ必要はありません。

ただし、園や学校で必要な書類や運用が異なることがあるため、あわせて確認してください。

【家庭内での感染予防】

咳やくしゃみの飛沫、ウイルスが付着した手や物、便などを介して感染します。症状が改善した後も、便にウイルスが排出されることがあります。

食事の前、排便後、おむつ交換後には、流水と石けんで十分に手を洗いましょう。タオルの共用を避け、咳エチケットも心がけてください。アルコールによる手指消毒だけで済ませず、手洗いを基本にすることが大切です。

【手足口病の後に爪がはがれることがあります】

手足口病から回復した数週間後に、手足の爪に溝ができたり、爪がはがれたりすることがあります。多くは新しい爪に生え替わるため、過度に心配する必要はありません。無理にはがさず、痛みや赤み、腫れを伴う場合や、原因がはっきりしない場合はご相談ください。

【受診のご案内】

ヘルパンギーナや手足口病が疑われる場合、飲食が難しい場合などは、ぽっけキッズクリニック・あっぷりけキッズクリニックの一般外来でご相談ください。

投稿者: ぽっけキッズクリニック