よくある質問

2016.10.31更新

子供が嘔吐した時、最も多いのがウイルス性胃腸炎です。ロタウイルス、ノロウイルスなどが代表です。子供が嘔吐を繰り返したら、まず通常の食事は控え、できるだけ速やかにORT(経口補水療法)を開始します。普通のスポーツ飲料ではなく可能ならOS-1やアクアライトORS、ソリタT3顆粒など専用の経口補水液を利用してください。

嘔吐を繰り返している場合にはあわててたくさん飲ませないでください。20mlを10分間隔くらいで与えます。1回20mlでも吐いてしまう場合には5分間隔で5mlずつ与えます。嘔吐がおさまってきたら10分間隔10ml、10分間隔20mlとステップアップしてゆきます。ORT開始後4時間で幼児300ml、 学童500ml程度が摂取できれば大丈夫でしょう。

※小さじ(ティースプーン)1杯、ペットボトルのキャップは5ml、大さじ1杯は15mlくらいになります。

ある程度水分が飲めるようになったら固形物の摂取を再開します。少量でもよいので子供の好む、消化の良いものを与えてください。乳児であれば母乳、ミルクもOKです。ミルクは薄める必要はありません。また無理に乳糖分解乳などの特別なミルクを与える必要もないと思います。嘔吐を繰り返す場合、腹痛が強い場合、高熱を伴う場合、極端に元気がない場合は胃腸炎以外の病気の鑑別や、脱水への対処が必要です。速やかに受診してください。

投稿者: ぽっけキッズクリニック

2016.10.31更新

これも主治医によって意見が分かれてしまい、皆様に混乱を与えてしまっている部分ですね。ぽっけキッズクリニックでは以下のようにお話ししています。

解熱剤を使ったからといって治る病気はありません。解熱剤の効果は2~3時間ですから、その時間が過ぎるとまた熱は上がってしまいます。「熱が高いと脳の障害が起きる」という話も脳炎など特殊な場合を除いてまれなことです。必ずしも熱の高さと病気の重症度は一致しないんです。でも、解熱剤を使うことによってお子さんがリラックスできたり、ぐっすり寝られたりするならばとても良いことですよね。解熱剤は「熱が高いから」使うのではなく、熱が高いことによってお子さんがつらいとき、水分がとりにくいときなどに使ってあげてください。

解熱剤を少しだけ常備しておくのも良いと思います。水分を飲めるなど、ある程度日常生活が可能ならば子供の発熱は緊急に受診を要するものではありません。予備の解熱剤で様子をみて、翌日かかりつけ医に相談すれば慌てて夜間救急を受診したりする必要が減るかもしれません。

投稿者: ぽっけキッズクリニック

2016.10.31更新

抗生剤は細菌を殺すための薬です。実は子供の発熱の約8割はウイルス感染など細菌以外の原因によるものです。これらには抗生剤はまったく無効なばかりか、時には下痢をしてしまったりと不利益がある場合があります。その割には病院に行くと抗生剤がよく処方されると思いませんか? それにはいくつかの理由があります。

・確かに多くはウイルス感染なのですが、初診の段階ではウイルス感染と細菌感染を完全に区別できないから抗生剤を処方します。
・ウイルス感染でも長引くと細菌の混合感染が起きてしまう場合があるからです。
・抗生剤を処方しないとお母さんが不安になってしまうので処方します。

確かに最初の2つの理由には抗生剤を処方する根拠がありそうです。でも3つ目の理由はどうでしょうか? これまで十分な説明を怠ってきた私たち医師にも責任があります。

日本は世界の中でも非常に多量の抗生剤を消費する国です。結果、抗生剤の効かない細菌(耐性菌)が増えて、病気の治療が難しくなっているという現状があります。ご家族と私たちが一生懸命お話しして本当に必要な薬だけを選択してゆく必要がありそうですね。

最後に一つお願いです。仮に自宅に残った抗生剤があったとしてもご家族の判断でそれをお子さんに使用しないでください。一言で抗生剤といってもその中には多くの種類があります。私たちはそれを病状によって使い分けますが、診察前に抗生剤が投与されてしまうと病気の診断が難しくなってしまう場合があるのです。

投稿者: ぽっけキッズクリニック

2016.10.31更新

熱のある時は身体を温めるの?冷やすの?と、よく聞かれます。一般的にお子さんの顔が青ざめて手足が冷たくなっているような時にはこれから熱が高くなっていく時です。布団を少し厚くしたりして、身体を温めてあげてください。逆に顔がほてって首筋などにうっすら汗をかいているようなときには氷枕などで積極的にクーリングしてあげましょう。脇や首を冷やしてあげるのも効果的です。
十分な水分を摂らせて、汗を拭きとったり、着替えさせたりなどもお忘れなく。夏場ならクーラーや扇風機の使用もOKです。ただ、直接風が吹き付けるような場所に子供を寝かさないでください。このような体温の管理は発熱中の子供をリラックスさせるためのもの。あまり難しく考えすぎず、お子さんとお話ししたり、表情をみたりしながら対処してあげれば大丈夫です。お母さんが一番わが子のことを解っているのですから。
十分に水分がとれているのなら発熱中の入浴もOKです。さっと汗を流してあげればリラックスして休めるかもしれません。あまり高温のお湯に長湯することなく、例えば人肌より少し温かいくらいのお湯に軽くつかる程度が良いでしょう。

投稿者: ぽっけキッズクリニック

2016.10.31更新

伝染しやすい感染症には「学校保険安全法」という法律で学校や幼稚園などの集団生活への出席停止が義務づけられています。

・インフルエンザ(学校) 発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日を経過するまで。
・インフルエンザ(幼稚園) 発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後3日を経過するまで。
・百日咳 特有の咳が消失するまで、または5日間の適正な抗菌薬療法が終了するまで。
・麻疹 解熱した後3日を経過するまで。
・流行性耳下腺炎 耳下腺、顎下腺又は舌下腺の腫脹が始まった後5日を経過し、かつ、全身状態が良好となるまで。
・風疹 発疹が消失するまで。
・水痘 すべての発疹が痂皮化するまで。
・咽頭結膜熱 主要症状が消退した後2日を経過するまで。
・溶連菌感染症は適切な抗生剤内服開始後24時間以上経過し、解熱、全身状態が良ければ出席が可能です。
・手足口病、ヘルパンギーナ、伝染性紅斑(りんご病)などには一定の出席停止期間は定められていません。解熱後、全身状態が良ければ登校(登園)することができます。

投稿者: ぽっけキッズクリニック

2016.10.31更新

溶連菌感染症は幼児期から学童期に多い「のどのかぜ」の一つです。高熱と喉の痛みが代表的な症状です。のど(咽頭)が赤く充血して痛みが強く出ます。舌が赤くなり、ぶつぶつが目立つ場合があります(苺舌)。時に頭痛や腹痛を伴います。中耳炎を合併する場合があります。この様な症状から少し遅れて身体にピンク色の細かい発疹が出現する場合があります(かるい痒みを伴います)。

感染経路の多くは飛沫感染です。患者のだ液から感染しますから手洗いやうがいをしっかりすることで予防できます。潜伏期は2~3日です。赤ちゃんや大人にも伝染する場合がありますので注意しましょう。

●診断と治療
「迅速検査」により5分ほどで診断がつきます。抗生剤の内服を開始すると1~2日で解熱します。ただし再燃や、合併症の予防のために途中で服薬を中止することなくしっかり最後まで内服を完了してください。抗生剤の内服開始後24~48時間以上が経過して症状が改善していれば登園、登校が可能です。幼稚園や保育園によっては治癒証明書が必要な場合があります。家族に同様の症状の方がいる場合には一緒に抗生剤を内服していただきます。

●溶連菌感染後の合併症・急性腎炎
稀に溶連菌感染症のあとに急性腎炎を合併することがあります。予後は良好な病気ですが、時には入院治療を要します。溶連菌が治癒してから2~3週間後に尿が赤く(黒く)なったり、尿が出なくなったり、身体がむくんだりといった症状が出現したら速やかに再診してください。

投稿者: ぽっけキッズクリニック

2016.10.31更新

●MERSコロナウイルス感染症とは?
2012年に初めて確認された新しいウイルス感染症です。主として中東で患者が発生しています。ヨーロッパや北米、アジアでも患者の発生がありますが、全て中東で感染した患者、あるいはその患者からの2次感染例です。ラクダとの接触で感染する可能性があると言われますがいまだ詳細は不明です。人から人への感染もあり得ますが、家族や医療従事者など濃厚に患者と接触した症例が大半で、インフルエンザのような大流行は生じないと考えられています。

●症状
主な症状は咳、発熱、呼吸困難など呼吸器症状です。時に嘔吐や下痢といった消化器症状を伴います。MERSコロナウイルスに感染しても症状の現れない方(不顕性感染)や、軽症で経過する場合もあります。特に高齢者、免疫不全や慢性肺疾患などの基礎疾患がある場合には重症化します。

●予防と治療
ウイルス感染症で抗生剤などは無効です。発症した場合は対症療法を行います。現在のところワクチンも存在しません。手洗いやうがい、マスク着用など一般的な感染症予防で感染を防ぐことができます。

●感染が疑われた場合には
帰国時に発熱や咳などの症状がある方は、空港内等の検疫所へご相談ください。帰国後14日以内に、発熱や咳などの症状がみられ、最寄りの医療機関を受診する際は、事前に医療機関に連絡の上、中東をはじめとする流行地域に滞在していたことを告げてください。症状がある間は、他者との接触を最小限にするとともに、咳エチケットを実行してください。

投稿者: ぽっけキッズクリニック

2016.10.31更新

●腸重積症とは?
腸重積症とは、腸の一部が腸の中に入り込んでしまうために生じる病気です。腹痛や嘔吐、血便が特徴的な症状で発見が遅れると腸に穴が開いて腹膜炎を起こし、発見が遅れると時に死に至る場合があります。日本国内でだいたい年間4000人くらいが発症していると考えられ決して珍しい病気ではありません。生後3か月頃から増加し生後7~9か月頃が発症のピークです。3か月未満、6歳以上では稀です。

●腸重積症の症状
特徴的な症状は腹痛と嘔吐、イチゴジャムの様な血便です。乳児の場合は訴えがはっきりしませんから以下の様な症状があれば腸重積症を疑います。

・泣いたり不機嫌になったりを繰り返す
・嘔吐を繰り返す
・ぐったりして顔色が悪くなる
・血便が出る

この様な症状がある場合には様子を見ることなく救急受診をしてください。

●腸重積症の治療
造影剤や空気を肛門から注入して入り込んでしまった腸を押し出します(非観血的整復術)。発症から時間が経っている場合や状態が良くない場合は手術で腸をもとの状態にもどします(観血的整復術)。腸重積症は発見が早ければ手術をしなくても治療が可能で、予後も良い病気です。

●ロタウイルスワクチンと腸重積症
腸重積症はロタウイルスやノロウイルスといった胃腸炎を契機に発症することが少なくありません。また、ロタウイルスワクチンの接種後に若干その発症率が上がる可能性があります。ロタウイルスワクチンは腸重積症の自然発生率があがる前に、生後2か月を迎えたらできるだけ早期に接種を済ませます。また接種後1週間程度は腸重積症の症状に気をつけてください。

投稿者: ぽっけキッズクリニック

2016.10.31更新

●デング熱とは?
デング熱は東南アジアや中南米で流行するウイルス感染症で、世界中で年間1億人程度の患者が発生していると考えられています。こうした流行地域で日本からの渡航者がデング熱に感染するケースも少なくなく、帰国後に国内で発症する患者数は年間200人以上と増加傾向にあります。このため日本国内においても感染が拡大する可能性はあります。

デング熱はデングウイルス感染によるウイルス感染症です。飛沫感染などヒトからヒトへの感染はせず、患者を吸血した蚊(ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ)に刺されることによって感染します。ネッタイシマカは国内での生息は確認されていませんが、ヒトスジシマカは国内に生息しています(ヒトスジシマカのデングウイルス増殖力はネッタイシマカほどには高くありません)。デングウイルスに感染して、デング熱を発症する可能性は10〜50%程度と考えられています。

●デング熱の症状
3〜7日間の潜伏期の後に発熱、頭痛、関節痛、嘔気、嘔吐などの症状が認められます。発熱後3〜4日程度で発疹が認められる場合があります。多くの患者は発熱後2〜7日で解熱して治癒します。デング熱に特徴的に症状はありません。

時に重症型デングを発症します。これはデング熱患者が解熱する時期に突然発症します。重度の出血傾向、時にショックを呈し死に至る場合もあります。重症型デングを発症する割合はデング熱患者の1〜5%程度と考えられています。

●治療と予防
他のウイルス感染と同様にデング熱に有効な治療法はありません。対症療法が中心となります。重症型デングを発症した場合には適切な治療を行うことによって致死率を1%未満に下げることができます。

デング熱にワクチンは存在しません。ヒトからヒトへの感染を起こしませんから急激な感染の拡大はありませんが、デング熱患者を吸血した蚊に刺されると感染する可能性がありますから、防虫剤の使用、長袖などを着て皮膚の露出を防ぐ、などが予防法になります。

投稿者: ぽっけキッズクリニック

2016.10.31更新

●どんな病気?
細菌性腸炎では発熱や腹痛、下痢(血便を伴うことあり)、嘔吐などを認めます。主に蒸し暑い夏に患者が増加します。冬から春に流行する、ノロウイルスや、ロタウイルスなどのウイルス性胃腸炎に比べると症状はより強く重篤です。時に溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症を合併することがあります。特に抵抗力が弱い乳幼児や高齢者では注意が必要です。

●予防
主な感染経路は「菌に汚染された飲食物を摂取する」、「患者の糞便で汚染されたものを口にする」など経口感染です。食品はよく洗い新鮮な材料を使うこと、肉は十分に過熱することなど予防対策が大切です。赤ちゃんが下痢をしているときはおむつ交換後に手をよく洗ってください。下痢症状がある人は専用のタオルを使用して、トイレは常に清潔に保ち、ドアノブ、水洗レバー、電気のスイッチなど手の触れるところは特に念入りに掃除してください。

●治療
下痢止めや不適切な抗生剤の使用は時に症状を悪化させます。症状が疑われた際は、自分の判断でこれらの薬剤を使用することなく受診してください。

投稿者: ぽっけキッズクリニック

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